どうも、ミズキです。

今回は「ハガレンと赦し」についての大事なお話をしていきます。

■目次

・ハガレン『赦し』の3大エピソード
1.スカー編
2.ウィンリィ編
3.マスタング大佐編
・『赦し』の真理
・3つの『赦し』の法則
1.「相手」を赦す
2.「自分」を赦す
3.「全て」を赦す
・全ての『赦し』における2つのコツ
1.「全て」を『夢』だと思う事
2.「我慢」よりも『忍耐』する事

ハガレン『赦し』の3大エピソード

これはハガレンでは大々的に掲げられていなかったものなので、
おそらく「何それ?」と思われるかもしれませんが、
実はこの『赦し』の話って幸せとか悟りにメチャクチャ直結してくるんです。

 

結局、人生の目的は『赦し』に集約されるってくらいに・・・。

 

とはいえ、いきなり本題から入ってもアレだと思うので、
まずは今回のテーマ『赦し』を象徴するであろうハガレンのストーリーを、
あの3人の人気キャラクターを絡めた形で紹介していきます。

1.スカー編

まずはこのスカーという男からです。

(顔の「傷(scar)」からスカーなので、あくまで仮名の本名不明。)

 

この「スカー」というキャラクターには、
同族だった多くのイシュバール人を殺戮されててしまった過去があります。

 

 

大切な両親も・・・
尊敬していた兄も・・・
信頼していた仲間達も・・・

 

そして自身の故郷でさえも全て失ってしまったスカー。

 

その結果、スカーは、
とにかく一匹でも多くの国家錬金術師たちを殺害しまくる復讐鬼に成り果ててしまいます。

 

 

見境なくたくさんの国家錬金術師たちを殺害しまくるスカー。

 

そんなスカーに対し、
同じイシュバール人である師父はこう言います。

師父:

耐えねばならんのだよ。

スカー:

国軍のした事を許せというのですか。

師父:

勘違いするな、「堪える」と「許す」は違う。

世の理不尽な出来事を許してはいかん。

人として憤らねばならん。

だが堪えねばならぬ。

憎しみの連鎖は誰かが断たねばならぬ。

復讐は新たな復讐の芽を育てる。

そんな不毛な循環は誰かが断ち斬らねばいかんのだ。

耐えねばならんのだよ。

 

スカーに復讐を止めるよう諭す師父でしたが。
スカーはどうも煮え切らない様子です。

 

しかし、この師父の言葉を象徴する出来事が、
ある少女とスカーとの間に起こってしまいます。

2.ウィンリィ編

その少女とはウィンリィという金髪のヒロインです。

(個人的にはランファンに次ぐ美少女だと思うw)

 

実はこのウィンリィという少女、
過去に両親2人をスカーに殺されてしまっています。

(殺害の動機は決して明確な殺意を持ったものではありませんでしたが・・・)

 

そして幸か不幸か、ウィンリィは偶然スカーと対峙してしまい、
意図せずその残酷な事実を知ってしまったウィンリィは、
近くに転がっていた拳銃を深い憎しみと共にスカーに向けます。

 

 

ただ幸いな事に、エドの助けもあってウィンリィは銃を撃たずに済みますが、
撃とうと思えばすぐにでも引き金を引けたはず・・・。

 

おそらく、ウィンリィは両親を殺した人間と言えど、
無意識的に復讐の愚かさに気付いていたのだと思います。

 

その証拠に、再びウィンリィとスカーの2人は対峙するのですが、
なんと今度は逆にウィンリィがスカーの傷を手当てするのです。

 

呆気に取られたスカーは尋ねます。

 

「俺を許すのか」

 

その問いにウィンリーは答えます。

 

勘違いしないで、理不尽を許してはいないのよ。

 

この言葉に心を突き動かされたスカーは、
かつて師父に言われた「耐える」と「許す」の話の真意を理解し、
見事、復讐鬼として生きる事を止めて別のやり方で世界と関わっていく事になるのです。

 

それにしても、やっぱウィンリィってめちゃくちゃ強い女ですよねぇ・・・。

 

なんか女性って母なる大地のような包含性を持っているからなのか、
男性ほど復讐に走ったり闇落ちしたりするケースって結構少ないと思います。

(逆に言えば、男って情けない生き物だという事でしょうか?w)

3.マスタング大佐編

最後は「焰(炎)の錬金術師」の異名を持つマスタング大佐です。

(作中最強の錬金術師らしい。)

その圧倒的な実力と甘いマスクもさることながら、
普段のマスタング大佐は非常に情の厚い部下想いな人気キャラなのですが、

(将来は国のトップである大総統の地位に就くという野望がある。)

 

物語の終盤でエンヴィーという敵キャラと対峙した時には、
唯一無二の親友を殺されてしまったが故の復讐心で我を忘れてしまいます。

 

 

親友の無念を晴らそうと怒りの猛炎を浴びせ続けるマスタング大佐。

 

 

しかし、そんな復讐鬼に成り果ててしまったマスタング大佐を止めるべく、
主人公のエドや部下のリザ中尉、さらにはあのスカーまでもが説得するという事態に・・・。

 

 

エド:

テメェの面よく見やがれぇ!

んなツラで、この国のトップに立つつもりか!?

テメェが、大佐が目指してんのはそんなんじゃないだろ!

 

スカー:

激情に身を任せ、畜生の道に落ちるか。

それも良いだろう。

復讐に生きるというのなら止めはせん。

俺に他人の復讐を止める資格はない。

ただ、憎しみに囚われた者が、
人の上に立ち、どんな世界を作るのか見ものだなと思うだけだ。

 

リザ中尉:

今あなたがやろうとしている事は、
国を守るためでも仲間を助けるためでもない!

憎しみを晴らす、ただそれだけに蝕まれている。

あなたはそちらに落ちてはいけない。

 

といった仲間達による必死の説得もあり、
最終的にマスタング大佐は復讐に手を汚さずに済んだのですが、

 

やっぱり、あのまま復讐の炎に身を任せていれば、
マスタング大佐は大総統になるという夢を真の意味で実現できていなかったと思います。

 

それこそ、復讐が生むのは虚しさや空虚感だけですし、
そんな人間が国のトップに立っても真の平和は得られないはずですからね。

『赦し』の真理

以上、3人のキャラクターのエピソードを見てきましたが、
彼ら3人に共通しているのは赦し』というものを実践している点です。

 

『赦し』とは「ゆるし」と読めば何となく分かると思いますが、
これは決して「許す」と同じ意味ではないという点に注意して下さい。

 

「許す」→条件付きの取引的な許可(PERMIT、ALLOW)

『赦す』→無条件での罪の清算(FORGIVE)

 

このように前者の「許す」は、
相手の今後の行動に見返りを期待する念が込められているのに対して、

 

後者の『赦す』は、
相手への条件付きの期待や取引を超越した、
無条件での信頼や祈りを意味します。

 

なので、前者の「許し」は「やっぱ許さん!」といった風に、
その後の相手の行動や状況次第ですぐひっくり返る恐れがある一方、

 

後者の「赦し」は「今までの罪は全てなかった事にするよ」といった風に、
決してその後の展開次第で「やっぱ赦さん!」となる事はありません。

 

しかも、『赦す』を意味するFORGIVEという英単語から捉えてみても、

 

FOR〜「完全に〜」

GIVE「与える」

→完全に与える

→赦す

 

といった風に、
『赦す』は完全なるGIVEも意味するのです。

(この与える、GIVEの話は以下の記事で詳しく解説しています。)

>ミリオネアEQマインドの波動エネルギーでお金持ちになる15の方法

 

つまり、本質的な真の意味での「ゆるし」は、
『赦し』であって「許し」ではないという事ですね。

 

では、ここで少し思い返してほしいのですが、
先程紹介したハガレンの3人のキャラはどちらの「ゆるし」を実践していたでしょうか?

 

同族の仲間達を殺戮されてしまったスカー。

大切な両親を失ってしまったウィンリィ。

唯一無二の親友を殺されてしまったマスタング大佐。

 

3人共、最初こそ激しい復讐の念に我を忘れてしまっていました。

 

ですが、最終的には3人共、
激しい葛藤や苦悩に襲われながらも、
相手の犯した過去の罪を『赦し』ていったはずです。

 

スカーは国を。

ウィンリィは男を。

マスタング大佐は敵を。

 

そして、既に漫画やアニメをご覧になられたのであれば、
その後3人共、しっかりと前に進んでいった事も分かると思います。

 

まるで、エドの名言「立って歩け、前に進め。」を体現するかのように。

 

少なくとも、彼ら3人があのまま復讐を完遂していれば、
きっと一生、言い知れない虚しさや空虚感に縛られ続けていたのではないでしょうか。

 

とてもじゃありませんが、
そんな状態で前に進み続けるなんて出来ません。

 

つまり『赦し』は前に進む事、
そのために必須の手段でもあるという事です。

3つの『赦し』の法則

それと、この『赦し』は究極的に突き詰めていくと、
最後は悟りを開いて幸せになってしまうのでくれぐれも注意して下さいね 笑

 

というのも、本質的な『赦し』というものは、
過去に植え付けられた固定観念の解放や、
エゴ(自我)としての分離を全体への調和に導いていくものになるからです。

(だから『赦す』は「緩む」とも言われているわけです。)

 

要は、

 

★『赦す』

=解放

=自由

=調和

=悟り

=幸福

 

このような等式が成り立つという事ですね。

 

ちなみに、ここら辺の話は、

 

  • 「聖書」
  • 「奇跡のコース」
  • 「神の使者」
  • 「不死というあなたの現実」

 

これらの形而上学的なスピリチュアル書籍に詳しく書いてあるのですが、
とりあえずは以下の朗読でもお聞き頂ければと・・・。

 

 

・・・とはいえ、これでも内容が内容だけに、
最初のうちはチンプンカンプンだと思いますので、

 

ここでは誰にでも実践できる『赦し』の方法を3つ紹介していきます。

1.「相手」を赦す

おそらく、日常生活を過ごしていればムカつく人間だったり、
いっそのこと◯してやりたいと思ってしまう人間に出会う事は多々あると思います。

(昔の私なんかはめちゃくちゃいましたよ、ぶ◯してやりたいヤツらw)

 

でもそんな時こそ、
まずはその相手を赦せるように努力してほしいのです。

 

「なぜ相手はこんな嫌がらせをしてくるのだろう?」

「なぜ相手はこんな行為をしているのだろう?」

 

こういった疑問を自らに投げ掛けていけば、
目の前の相手が行う行為の原因を発見する事に繋がり、

 

「まぁ、コイツがこうなるのも仕方ないよなぁ」

 

といった風に、
少しでも相手を理解できるはずです。

 

その上でゆくゆくは赦せるようになるはず・・・

 

・・・とはならないのが残酷な現実なんですよねぇ 笑

 

やっぱり、たとえ相手の仕掛けてくる嫌がらせの原因や動機を理解したところで、

 

「こんな事、自分だったら絶対やらないのにアイツはァ!」

 

残念ながら、こんな風に相手を責め続けてしまうのが大半です。

 

では、どうしたら赦していけるのか?

 

その話が次です。

2.「自分」を赦す

相手を理解しようとした。

その原因も理解した。

でも、赦せない・・・

 

そんな時、その相手を赦せない「自分」を赦してみて欲しいのです。

 

は?と思われるかもしれませんが、
実は相手を赦せないのは自分を赦せないのと同義なんですよ。

 

だって、

 

◆「どうしても相手を赦せない

→「相手を赦せば自分が負けた気がする」

→「相手に負けた自分を赦せない」

 

こんな風に解釈できるからです。

 

それに、以前解説した『全は一、一は全』という真理から見れば、
「相手は自分、自分は相手」とも解釈可能なので、

 

結局、「相手を赦せない=自分を赦せない」事に変わりはありません。

 

なので、どうしても相手を赦せない時は、
そんな相手を赦せない自分を赦してみて下さい。

 

具体的には、

 

「私は相手を赦せない自分を赦します」

 

口にするor心の中で唱えるだけで良いです。

 

それが無理だったら、

 

「私は相手を赦せない自分を赦せない自分を赦します」

 

これでも無理なら、

 

「私は相手を赦せない自分を赦せない自分を赦せない自分を(以下略)赦します」

 

といった具合にエンドレスループで赦していって下さい 笑

 

実際、この方法は斎藤一人さんという方も推奨しています。

 

 

是非、(相手を赦せない)自分を赦していって下さいね。

3.「全て」を赦す

コレは出来たらで良いんですが、
ぶっちゃけ、この世の「全て」を赦せるようになれば悟れます 笑

 

  • 自らに降りかかる宿命
  • 襲い来る理不尽な出来事
  • 残酷な世界のシステム

 

これらは決して自分一人の力ではコントロールできません。

 

今更、自分の親を変える事は出来ませんし、
(今のところ)災害や死から逃れる術はありませんよね?

 

それでも、その事実を真に受け入れた時、
すなわち全てを赦せた瞬間、
この世に対する執着は消え失せます。

 

イコール、悟れます。

(つまり人生の景色は劇的に変わっていくという事です。)

 

ただ、これはあのウィンリィが言っていた、

 

 

この言葉と矛盾してしまうように感じられるかもしれません。

 

まぁこれは罪を憎んで人を憎まずという意味で赦しを実践しているとも言えますが、

(許さず、赦すとも解釈できますし・・・)

 

ここでいう「全てを赦す」とは、
そんな理不尽や不条理ですらも『赦す』事を意味します。

 

正確に言えば、それらを受け入れる、委ねる、手放すと言った感じでしょうか。

 

その意味でウィンリィはまだ真に赦せてない、悟れてないって事ですね。

(10代の少女に何を期待してるんだって話ですが・・・笑)

 

正直、この境地に到達するためには、
かなりの時間が掛かりますし、
最初のうちはストレスで死にそうになるかもしれません。

 

相手や自分を赦すのだけでもアレなのに、
罪や理不尽、不条理までも赦せとか、
ガンジーでも助走つけて殴るレベルの出来事だったら難しいはずからね 笑

 

ですが、そこにコツのようなものがないかと言えば実はそうでもありません。

全ての『赦し』における2つのコツ

これはコツというか、
人生の生き方みたいなものになるのですが、

 

『赦し』を簡単に実践し易くする方法として、
以下の2つが挙げられます。

 

  1. 「全て」を『夢』だと思う事
  2. 「我慢」よりも『忍耐』する事
1.「全て」を『夢』だと思う事

これは文字通り、
目の前の現実全てを『夢』だと思い込んでいくものです。

 

嫌いなアイツの嫌がらせも・・・

襲い掛かってくる理不尽な出来事も・・・

今、自分がこの地球に存在しているのも・・・

 

全てベッドで眠っている時に見るのと同じ『夢』に過ぎません。

 

所詮、目の前の現実なんてものは、
無限に広がる宇宙の砂一粒にも満たない一部を、
限られた「五感」というフィルターで切り取って解釈したものに他ならないからです。

 

例えるならば「五感」という「VRメガネ」を掛けて、
「現実」という名の滅茶苦茶リアルな『夢』を見ているイメージでしょうか。

(なので、個人的には「人生=超リアルVR型RPGゲーム」と考えてます 笑)

 

 

アレもコレも全て泡のように消えゆく儚い『夢』

全部『夢』なんだから何一つ重要な事なんか存在しない。

だったら、目の前の現実全てを赦してみよう。

ヒドイ悪夢から目を覚ましてホッと落ち着くように。

 

・・・ってな感じのスタンスで日々生きていけば、
もっと軽やかに自由な人生を歩んでいけるはずですよ。

 

まぁ、いくら『夢』だからと言って、
自堕落な生活を送るのはちょっとアレですが・・・笑

(あくまでバランスを考えて下さいね。)

2.「我慢」よりも『忍耐』する事

この世の「全て」は『夢』であるのは何となく分かった。

でも、どうしても赦せない・・・

 

確かに初めのうちは難しいかもしれませんが、
もうそこはとにかく『忍耐』あるのみです。

 

それこそ、スカーの師父が言っていた、
「耐えねばならんのだよ・・・」の説法が参考になります。

 

師父は「耐える」と「許す」の違いをお話していましたが、
私流にアレンジしてしまえば『忍耐』と「我慢」の違いでも言い換え可能です。

 

『忍耐』→戦略的に耐える(ポジティブ)

「我慢」→とにかく耐える(ネガティブ)

 

現実的なもので例えるならば、

 

起業→『忍耐』の連続
(最初の数か月は報酬0かもだけど、将来的には年収億の世界だから)」

就職→「我慢」の連続
(どんなに頑張っても収入には限界があるから)

 

こんな感じで「忍耐」と「我慢」を言い表す事ができます。

 

重要なのは、いかに先の未来に希望を見据えながら耐える事が出来るかという点ですね。

 

なので、『赦し』を実践する際は、

 

「赦す事で相手はどう改善していくのか?」

「赦す事で自分はどう成長していくのか?」

「赦す事で世界はどう発展していくのか?」

 

こんな風に、
その『赦し』の先にどんなメリットが待っているのかを考えながら行うのも一つの手ですよ。

 

もっとも、その答えは

 

★『赦す』

=解放

=自由

=調和

=悟り

=幸福

 

上記のような恩恵に集約されるんですけどね。

 

その上で、この世の全てを赦していけるよう日々生きていって頂ければと思います。

(だからこそ、『赦し』は人生を生き抜く上での永遠のテーマなのです。)

 

それでは是非共にこれからどんどん赦していきましょう!

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

ミズキ

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