どうも、ミズキです。

今回は「山と海の2神に学ぶ人間の成長12プロセス」についてお話していきます。

■目次

山幸彦と海幸彦(主に山)の兄弟神話ストーリー
山幸彦と海幸彦の日本神話に学ぶ12の成長プロセス
(まとめ)山幸彦と海幸彦の日本神話に学ぶ12の成長プロセス

以前ご紹介した日本神話の物語が割と好評でしたので、

平成&令和の真意とは?ある2神の姉弟喧嘩から紐解く新時代の幕開け

 

今回も引き続きそっち系のお話をご紹介していきます。

 

これはあの「浦島太郎のモデル」とされている神話なのですが、
実はこの物語には人間の成長プロセスなるものが暗に描かれているのです。

山幸彦と海幸彦(主に山)の兄弟神話ストーリー

むかーし、むかーし、あるところに・・・

 

釣りが得意な兄の海幸彦(うみさちひこ)

狩りが得意な弟の山幸彦(やまさちひこ)

 

の2人の兄弟がいました。

 

ある日、山幸彦は兄の海幸彦が使っている釣り針を羨ましそうに見て言います。

 

山幸彦「兄さん、僕も釣りしたいんだけど・・・その釣り針貸してくんない?」

 

すると海幸彦は言いました。

 

海幸彦「無理」

 

それでも山幸彦は諦めません。

 

山幸彦「えー良いじゃん!貸してよー1回だけで良いからさ!」

海幸彦「無理」

山幸彦「そんなこと言わz」

海幸彦「無理」

 

そんなやり取りが何度も続くうち、
弟のあまりのしつこさにとうとう海幸彦は、

 

海幸彦「はぁ・・・じゃあお前の狩り道具と交換すんなら良いよ。絶対今日だけだからな!」

山幸彦「あざーす!!!」

 

こうして何とか兄の釣り針を手に入れた山幸彦は意気揚々と海に出かけます。

 

山幸彦「よっしゃ釣るぞー!」

 

人生初の釣りに浮かれる山幸彦。

 

しかし、一向に魚は釣れません。

 

山幸彦「ちぇ、つまんねぇの。もう夕方だし、そろそろ帰るか・・・」

 

と諦めかけたその時、

 

グイッ!と物凄い強さで釣竿が引っ張られます。

 

山幸彦「うおっ!キタキタキター!」

 

思い切り釣竿を引っ張り上げる山幸彦。

 

山幸彦「うりゃぁぁぁ!」

 

すると・・・

 

バチン!!!

 

残念ながら釣竿は折れてしまい、
兄が一番のお気に入りにしていた釣り針も一緒に無くしてしまいます。

 

山幸彦「やべぇ・・・」

 

サァーと血の気が引く山幸彦。

 

すると後ろから彼を呼ぶ声が聞こえます。

 

海幸彦「おーい、そろそろ俺の釣り針返せ・・・ん?」

 

弟の異変に気付く海幸彦。

 

山幸彦「兄ちゃんゴメン、無くしちった・・・」

 

その言葉を聞いて海幸彦は激怒します。

 

海幸彦「コロス!」

山幸彦「ひぇぇぇ〜」

 

何度謝っても許してくれない海幸彦。

 

それでも何とか許してもらおうと、
山幸彦は自分の狩り道具を分解して500本の釣り針を作りますが、

 

海幸彦「ダメ。」

 

それでも諦めずに今度は1000本もの釣り針を作って詫びますが、

 

海幸彦「あの釣り針じゃないと絶対ダメだ!」

 

との一点張り。

 

とうとう打つ手が無くなった山幸彦はボォーっと海を眺めながら途方に暮れます。

 

山幸彦「はぁ、俺って何のために生きてんだろ・・・」

 

すると後ろから謎の男に声をかけられます。

 

謎の男「どうかなさいましたか?」

山幸彦「いや実は・・・」

 

事の経緯を語る山幸彦。

 

するとその男は、

 

謎の男「そうでしたか。でしたら、この船にお乗りなさい。
さすれば竜宮城に着くだろうから、そこで釣り針を探してもらいなさい。」

 

山幸彦「いや、オレ水の中ムリなんだけど・・・」

 

それでも無理やり船の中に押し込められてしまう山幸彦。

 

それからその船はどんどん水中奥深くへと潜り込んで行きます。

 

山幸彦「うっ!息ができn…」

 

そうして気絶してしまった山幸彦。

 

しかし気付いた時には、なんと美しい竜宮城が目の前に広がっているではありませんか!

 

山幸彦「ち、ちわーす・・・」

 

恐る恐るその建物へと足を踏み入れる山幸彦でしたが、

 

主人「ようこそ、いらっしゃいました!」

 

と、初訪問にも関わらず彼は豪勢なおもてなしを受けます。

 

美味しい食事、居心地の良い空間、そして可愛らしい女性達。

 

特に主人の娘であるトヨタマヒメは絶世の美女で、
山幸彦は一目見て彼女に惚れてしまいます。

 

さらに彼女も、

 

トヨタマヒメ(アレ、意外とイケメンかも・・・?)

 

と、まんざらでもない様子。

 

そんなこんなで山幸彦とトヨタマヒメは結婚し、
2人幸せな夫婦生活を送りましたとさ、めでたしめでたし。。。

 

・・・そして、それから3年後。

 

山幸彦「あれ?そもそも俺って何でここにいるんだっけ?
確か・・・そうだ!兄貴の釣り針探すためだったじゃん!
って言ってもどうやって探せば良いのやら・・・」

 

その様子を見ていたトヨタマヒメは父である主人に相談します。

 

トヨタマヒメ「ウチの夫がかくかくしかじかで困ってるんだけど・・・」

主人「じゃあ、ちょっくら探してみるわ」

 

そう言うと主人は家来である多くの魚達を集め始め、
山幸彦の無くした釣り針を一斉に探させます。

 

すると一匹の鯛が、

 

鯛「なんか最近喉に針が詰まっててご飯食べられないんです・・・」

 

と言い出したので、何とかその針を抜いてみると、
案の定、あの時山幸彦が無くした釣り針ではありませんか!

 

山幸彦「やっと見つかったぁ!ほんじゃちょっくら兄貴に返しに行ってくるね!」

主人「お待ちなさい、その釣り針をお兄様に渡す時この呪文を唱えるように。
あとこの2つの玉(潮満珠と潮干珠)を持って行きなさい。」

山幸彦「あざーす!」

 

それから陸に出た山幸彦は3年ぶりに兄である海幸彦と再会します。

 

海幸彦「うわっ、久っさしぶりだなお前。何しに来たの?」

山幸彦「あの時無くした釣り針返しに来たよー」

海幸彦「おお、本物じゃん!サンキュー!」

山幸彦「あ、ちょっと待って(この針は、ふさぎ針、せっかち針、貧乏針、愚か針!)ハイどうぞー」

 

主人に言われた通り、謎の呪文を唱えてから釣り針を渡した山幸彦。

 

その後、海幸彦には幾多の災難(逆に弟は真逆の幸福)が降りかかるようになったので、
疑問に思った彼は山幸彦に問いただします。

 

海幸彦「テメェ、何かしやがったな!?」

山幸彦「え、別に何もしてないけどwww」

海幸彦「やっぱ何かしてんじゃねぇか!!!」

 

怒り露わに山幸彦に飛びかかろうとする海幸彦でしたが、
思わず山幸彦は潮満珠を掲げ、海幸彦を水中玉の中へ閉じ込めます。

 

海幸彦「ゴボ・・・ヤ・・・ゴボ・・・メ・・・ゴボ・・・テ」

山幸彦「うっはwwwじゃあ俺の家来になるなら許してやっても良いけど?www」

 

白眼を剥き出しながらブンブンと首を縦にふる海幸彦。

 

それを見た山幸彦はもう一つの潮干珠を降りかざし、
無事に海幸彦を解放します。

 

そしてその後、兄であるはずの海幸彦は弟である山幸彦の家来となり、
2人仲悪く水と油のように暮らしていきましたとさ、いたましいたまし。

・・・

山幸彦と海幸彦の日本神話に学ぶ12の成長プロセス

いかがでしたでしょうか?

 

一応簡単にまとめてみると、

 

1.弟の山幸彦は兄である海幸彦の釣り針を羨ましがる

2.何とか釣り針を貸してもらうものの、あろうことか紛失してしまう

3.激怒する兄に許してもらおうと500本の針を自作するが許してもらえない

4.今度は1000本の針を作るが、それでも許してもらえず

5.ボォーっと海を目の前に途方に暮れる山幸彦

6.すると謎の男が現れ、無理やり船に乗せられる

7.どんどん水中深くへ潜っていき、気付いたら竜宮城へ到着

8.そこで様々な人々と出会い、めちゃくちゃ幸せな結婚生活を送る

9.3年後、本来の目的を思い出し、兄の釣り針を発見する

10.兄である海幸彦に釣り針を返す(謎の呪文付きで)

11.それから海幸彦には弟とは真逆の苦難災難の嵐が襲いかかる

12.激怒する海幸彦だったが逆に山幸彦の2つの玉によって家来にされる

 

と、大体このような流れになるのですが、
実はこの12の流れには人間の成長プロセスがそれぞれ暗喩されているのです。

 

まぁ多分、私のブログを隅々まで読んでいれば、
大体の答えは見当がつくと思うんですよね。

 

例えば、この記事。

>鋼の錬金術師『理解→分解→再構築』を別3視点で捉え直して人生ステージを超飛躍!

 

これもうタイトルがヒントというか、
半分答え乗っけちゃってるので、
もう気づいちゃったかもしれません 笑

 

そう、この山幸彦と海幸彦の神話は、

 

LIGHTワーク(使命)

再構築(掛け算)

Lifeワーク(貢献)

分解(引き算)

Likeワーク(自己実現)

理解(足し算)

Riceワーク(欲望)

 

上記の流れを見事に象徴していたのです。

 

ではまず1番の、山幸彦が兄の釣り針を見て羨ましがる場面。

 

これはRiceワークという欲望の段階で、
他人の成功が自分の幸せであると勘違いしてしまっている状態を指します。

 

そして2番で、兄の釣り針(他人の成功)を貸してもらい同じように真似しますが、
まぁ現実世界でも同じように、案の定上手くいきません。

 

それどころか針をなくしてしまうといった失態まで犯してしまいます。

(現実世界で言えば、事業の失敗とか多額の借金、酷い失恋とか重い病とか・・・)

 

そこで3番で、500本の針を作って何とか足掻きます。

(リアルでもまずは自分に出来る事をひたすらやってみるはず。)

 

でもそれでも全然上手くいかない・・・

 

「いやいやまだ量が足りてないだけだ!次は1000本ノックだ!」

 

しかし4番、自分に出来る限りの事は全て出し尽くしたのに全く成功せず・・・

(基本この現実世界は残酷なので、独りよがりの努力は平気で裏切られます。)

 

そして5番で、絶望のドン底に叩きつけられ、
ついには自分自身の存在意義を見失ってしまうことに。

(引き算のアイデンティティクライシスってやつです。)

 

ですが6番で、謎の男(師匠、メンター、仲間)と出会い、
自分では思いもしなかったアドバイスを受けます。

 

とはいえ、大概そのアドバイスは自分にとってヘンテコリンなものなので、
どうしても強い抵抗を感じてしまいます。

(山幸彦も海に潜れないと言って抵抗してました。)

 

それでも7番で、無理やり船に乗せられ海中深くへ。

 

実はこれ、海から上の部分は自分のエゴや他人の価値観を表していて、

海中深くに潜っていくことは自分自身の魂、真我、ハイヤーセルフといった、
本当の自分自身(竜宮城)に還っていく事を象徴しているのです。

 

そして8番で、様々な出会いや真実の自分に戻った事により最高の幸せを謳歌します。

(いわゆる経済的成功とかですね。)

 

ですがそれから3年後の9番で、
山幸彦は現実世界での本来の目的を思い出し原点回帰を図ります。

 

ただ、もはやそんな物はどうでもよく、
兄の釣り針(他人の価値観)に対して余計な執着心を抱かなくなったため、

 

10番で兄に釣り針を返す時、
決別の証として例の呪文(ふさぎ針、せっかち針、貧乏針、愚か針!)と唱えます。

 

その後11番で、既に山幸彦は俗世界を超越した存在になっているため、
物質世界にどっぷり浸かり込んでいる海幸彦とは真逆の出来事が起こります。

(山幸彦→幸福、海幸彦→不幸)

 

そして最後の12番で、嫉妬攻撃を仕掛けてくる海幸彦に対し、
潮満珠(ビジネスIQ)と潮干珠(ビジネスEQ)を併用する事で、
見事、兄を家来に従えるのです。

(まとめ)山幸彦と海幸彦の日本神話に学ぶ12の成長プロセス

以上、このような流れで対応していたのですが、いかがでしたでしょうか?

 

一応簡単にまとめてみると・・・

 

誰もが最初は社会の価値基準に従っている奴隷の状態(欲望)

そこから脱しようとまずは自分に出来る限りの全力を尽くす(足し算)

その結果、全く上手くいかない(失敗)

諦め、絶望の淵に立たされる(引き算)

メンター的存在が現れる(出会い)

とりあえず師匠の教えを実行してみる(掛け算)

その結果、見事成功する(物質的幸せ)

俗世界に対してムダな執着心が消える(悟り)

物心統合の真の幸福を掴みとる(ENLIGHT)

 

・・・大雑把ですが、大体はこのように人間の成長を描けるのです。

 

実際私も、最初は金こそが全てという低俗な理由でビジネスを始め、
とにかく100記事、200記事とブログを書きまくってひたすら足し算してきました。

 

でもそうやって3年弱の月日が経てど、
一向に目立った成果は上がらず、
一時は「死」さえも脳裏に浮かびます。

 

ですが、ある方々との運命的な出会いにより、
私の人生は一つのターニングポイントを迎え、
今こうしてあなたにこの文章を綴っているわけです。

 

あなたは今どのステージにいますか?

 

もしかしたら足し算の努力ステージにいるのかもしれません。

引き算の絶望ステージに立たされているのかもしれません。

ひょっとしたら掛け算のボーナスステージを堪能しているのかもしれません。

 

でもいずれにしろ、今後この流れで成長していくと考えれば、
なんだか希望が湧いてきませんか?

 

だって、あとはその道に沿って進んでいけば良いだけなんですから。

 

勿論、その最中には幾多の苦難や災難が襲いかかってくるかもしれません。

 

でもどうぞご安心を。

 

可能な限り、あなたが真っ暗闇の中でつまずかないよう、
今後とも懐中電灯で照らしながらナビゲートさせて頂きますので。

(ただ「ESQ」ではLED式のビッグサイズになります 笑)

 

共にENLIGHT目指して進んでいきましょう!

最後までお読み頂きありがとうございました。

ミズキ

トップページ